髄膜腫を合併した基底細胞母斑症候群の1例
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概要
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症例:43歳女性.初診の2年前より頭皮に黒色結節が多発してきた.病理組織学的に,これらは基底細胞癌であった.頭部CTにて大脳鎌の石灰化を認めたため,本症例を基底細胞母斑症候群と診断した.他の症状として,手掌の小陥凹,表皮嚢腫,両眼隔離,傍矢状洞部の髄膜腫が認められた.基底細胞母斑症候群において,放射線は基底細胞癌の発生を誘発する因子の一つと考えられており,髄膜腫の手術のため,頭部に対し頻回のX線検査を受けたことが,基底細胞癌を誘発した可能性も考えられた.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
公益社団法人 日本皮膚科学会 | 論文
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