皮膚限局型肥満細胞症の成人例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
66歳男性にみられた成人発症の皮膚限局型肥満細胞症(色素性蕁麻疹)を報告した.体幹および大腿にDarier徴候陽性を示す米粒大褐色局面が多数存在し,皮膚生検標本で乳頭層と真皮上層に密な肥満細胞の浸潤を認めた.免疫組織学的に浸潤肥満細胞はトリプターゼとチマーゼがともに陽性であり,TC型の肥満細胞と考えられた.血漿ヒスタミン値は上昇,血清stem cell factor値は正常範囲内であった.全身検索では皮膚以外の病変は認められなかった.病変部皮膚mRNAのc-kit遺伝子のシークエンス検索では最近報告されたAsp 816 Val点突然変異は認められなかった.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
公益社団法人 日本皮膚科学会 | 論文
- 菌状息肉症の腫瘤性病変に対し,電子線を単回照射した1例
- ロドデノール誘発性脱色素斑医療者(皮膚科医)向けの診療の手引き
- 3.内臓悪性腫瘍のデルマドローム
- 廣根孝衞名誉教授追悼
- 乳房外Paget病とシアル酸