全身性エリテマトーデスの大腿骨頭壊死―Magnetic reasonance imaging による検討および大腿骨頭壊死の発症因子について―
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概要
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ステロイド投与中のSLEおよび水疱症患者の股関節をX-P,MRIを用い、大腿骨頭壊死の有無を検討し,若干の知見を得たので報告する.対象症例はSLE30例,水疱症17例の計47例で,うち11例に大腿骨頭壊死が認められ,SLE10例,尋常性天疱瘡1例であった.なお11例中7例はX-P所見で異常は見出せず,MRIにて初めて病変が認められた.症例を大腿骨頭壊死(+)および大腿骨頭壊死(-)のSLE群,水疱症群の3群に分類し,比較検討した,SLEではステロイドの1日平均投与量および最大1日投与量が多い例,PSL 30mg/day以上の大量投与日数の長期例,最大尿蛋白量が多い例に,有意に大腿骨頭壊死が認められた.ステロイドの投与方法を工夫することによりANFの予防ができる可能性があると思われた.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
公益社団法人 日本皮膚科学会 | 論文
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