Laugier病(Laugier-Hunziker症候群)の9例
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概要
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Laugier病(Laugier-Hunziker症候群)の9例を報告した.45歳~70歳までで全て女性,小豆大までの多発性の色素斑が,口唇,口蓋,頬粘膜,舌に見られた.3例では手指爪甲の色素線条が見られた,病理組織学的には表皮基底層のmelaninの増加と真皮乳頭層にmelanophageが認められた.消化管検査や副腎機能検査を施行したものでは,polyposisや明らかな副腎機能異常を示す例ではなかった.本症の報告は多くはないが,さほど稀ではないと考えられる.臨床的意義としては,口唇,口腔の色素異常を示す他疾患との鑑別が重要である.またlabial melanotic maculeの実験6例との比較において,その臨床,病理組織像より,この2つは一連の疾患と考えてよいと思われた.
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公益社団法人 日本皮膚科学会 | 論文
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