非等温度流れ場における風速・温度・濃度の同時測定
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概要
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筆者らが研究対象としている市街地での汚染質拡散現象では,大気安定度の影響を強く受けるため,CFDで拡散現象を予測する場合には温度条件も考慮に入れたシミュレーションを行う必要がある.しかし,非等温流れ場で風速変動と濃度変動が同時測定され,ヒートフラックスと濃度フラックスまでがそろった実験データは非常に少ない.本研究では,非等温流れ場における建物周りの汚染質拡散を対象としたCFD検証用の実験データの提供を目的とし,その実験データ取得に必要な測定システムを開発している.そこで,本測定システムでは,スプリットファイバープローブ(以下SFPと略記)とコールドワイヤー(同,CW)を併用し,水素炎式高速炭化水素計を用いることで風速と温度,濃度を同時測定している.本論文では,SFPとCWを精度良く較正するために製作した熱線・冷線式較正装置の特性と,提案した較正方法による測定例について述べる.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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