Mobile Scope: 透明な移動機能を備えた分散コンポーネント言語
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概要
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本論文では別の計算機に実行を移動させた,通信の送受信関係が動的に変化する分散アプリケーションの記述を支援する言語 Mobile Scope について述べる.Mobile Scopeでは,一つのまとまった動作を行う計算主体をコンポーネントとして表現し,コンポーネント同士をチャネルと呼ばれる通信路で結びつける形でプログラムを構成する.Mobile Scope の特徴の一つは,通信路の生成・切断および計算機間の移動を指示する部分(スクリプト部分)を,計算を行う部分(コンポーネント部分)と分離して記述する点である.もう一つの特徴は透明な移動機能であり,Mobile Scope ではアプリケーションを実行中のまま別の計算機に移動させることができる.本論文ではクライアントとサーバの両方が計算機間を移動できるビデオ配信システムの開発を例にとり,それらの特徴が分散アプリケーションの記述性をどのように高めるかを示す.
- 日本ソフトウェア科学会の論文
日本ソフトウェア科学会 | 論文
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