伝統的都市祭礼の中の象徴的モノについて:-八王子祭山車はどのように認識されているか-
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概要
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本報告は、祭礼時において、人工物が組織や人の動きとどのように連動しているのか、また、人々はその人工物をどのように認識しているのかを考察するものである。研究対象は、例年8月初頭に開催される「八王子まつり」において中心的な役割を担う山車である。今回は、上地区を対象とした市委託調査の初年度の成果をまとめた。同祭礼の基本形は、上地区の鎮守である多賀神社の祭礼に、各町内の山車の曵き廻しが加わったものである。祭礼の中心は神事であり、神輿に移った多賀神社の祭神の動きである。その一連の形が信仰心とともによく継承されている。今後も調査を継続し、山車の形態の記録を続ける。最終的には、町に残る伝統的なネットワークのなかで、祭礼や山車が運営されていることを明らかにし、象徴的な人工物の継承の意味を再考したい。
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