古火星大気中に形成される二酸化炭素氷雲の鉛直構造と散乱温室効果
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概要
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古火星の温暖な気候をもたらすメカニズムの一つとして,CO<SUB>2</SUB>氷雲による散乱温室効果が提案されている. 温室効果は雲の光学的厚さや粒径に強く依存するにも関わらず, どのような雲が形成されるかについてはほとんど調べられていない. 本研究ではCO<SUB>2</SUB>-H<SUB>2</SUB>O大気の一次元放射対流凝結平衡モデルを構築し, 放射冷却によって形成されるCO<SUB>2</SUB>氷雲の雲パラメタとその散乱温室効果を調べた. その結果, 大気圧が数気圧以上の場合, 凝結核混合比10<SUP>5</SUP>-10<SUP>7</SUP> kg<SUP>-1</SUP>程度であれば強い散乱温室効果を起こす雲が形成され, 地表面温度は H<SUB>2</SUB>Oの融点を超えることがわかった.
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日本惑星科学会 | 論文
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