還元的な組成を持つ水星の熱史と外核ダイナモの可能性
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概要
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水星の反射スペクトルの観測結果等から、水星は還元的な物質から成る可能性が示唆される。そこで水星のマントルおよび核の組成を、還元的な始原隕石であるエンスタタイトコンドライトの珪酸塩成分および金属・硫化物成分の組成とそれぞれ同一であるとし、水星の熱史を計算した。計算の結果、マントル対流が転位クリープによる場合は内核成長は起きず、結晶粒径3mm以下の拡散クリープによる場合は45億年以内に内核成長が起こり、それに伴って外核には組成対流が生じる。水星の固有磁場は後者の場合で説明できるかもしれない。
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日本惑星科学会 | 論文
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