夏季における苫小牧~石狩間の海陸風循環の考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は気象庁観測データ(AMeDAS)、札幌マルチセンサー、海況解析データ、また著者ら独自の観測サイトにおけるデータを用い、夏季(7、8月)における石狩~苫小牧間の海陸風循環のメカニズムについて考察を行った。1985~2009年のAMeDASデータを分析した結果、日本海側の海陸風循環は海岸から約13kmに位置する札幌において、太平洋側は海岸から16kmに位置する厚真で見られた。内陸地域では夏場を通じて一日中南風が卓越していた。日本海側地域において、日本海の海面水温の偏差に伴い海風の水平スケールに変化が生じ、札幌の観測サイトでは海陸風のホドグラフ回転方向が逆転した。太平洋側地域においては、海面水温の平年偏差に対する海陸風循環のホドグラフ回転方向に顕著な特徴は見られなかった。
- 水文・水資源学会の論文
水文・水資源学会 | 論文
- 出水時における河川水中リンの濃度上昇を考慮したヒノキ人工林流域におけるリン収支
- 北海道南西部噴火湾沿岸流域における土地利用の違いが浮遊土砂流出特牲に及ぼす影響
- インドネシア, ブランタス川上流域における放射性同位体Pb-210exを用いた土壌侵食量と土砂供給源の推定
- 降雨流出過程の相違が渓流水質形成機構に与える影響
- 自己組織化マップを利用した豪雨時の成層状態の診断