一次元多層積雪モデルの氷河融解への適用
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概要
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気候変動によりアンデス山脈にある熱帯氷河の融解が加速してきており,気候変動に伴う氷河融解の将来予測は重要な課題である. 氷河融解過程において,雪と氷の物性は大きく異なる.例えば,積雪のアルベドは氷河より大きい値をとり,変動も大きい.積雪層の熱伝導率は氷河と比較して小さい値をとる.特に,0℃付近で降水が発生するアンデスの熱帯氷河では雪と氷の物性を反映させてモデル化する必要がある.本研究では,積雪過程を取り扱う一次元多層積雪モデルを拡張して,積雪・氷河を同時に取り扱うモデルの開発を目的としている. 本研究は北海道に比べて温暖な積雪域である新潟県十日町において,モデルの検証を行った.その結果,積雪密度と積雪深をともに過大推定することが示された.今後モデルの改良を行う必要があると思われる.
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