財政再建下の中山間水田灌漑施設の再編に関する考察
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概要
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今後の公共投資の最大の制約条件は財政再建で,更に少子化に伴う人口移動により,土地利用が変化する.そこで総合研究開発機構が提案する中山間農地の再編が進む場合について,水田灌漑面積と水資源量の変化予測を行った.検討シナリオとしては,中山間水田の減少面積率を25,48,100%,灌漑中止に伴う復水率を25,50,75,100%に設定した.中位推定の面積率48%,復水率50%の場合,全水田の流出率に占める変化は10%になった.こうした水資源の余剰が生ずる中で,灌漑施設の再編が進むが,余剰な水利権の再編することで,水田の冬水湛水,塩害の洗い無し用水等新たな便益の創出が求められる.
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