天塩川流域岩尾内ダムにおける融雪出水量と積雪水量の関係
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概要
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北海道内の豪雪地域では,融雪出水量の事前把握が春以降の安定的な水資源管理を行う上で不可欠である.本研究で対象とする岩尾内ダムは北海道北部の天塩川流域上流部に位置している.岩尾内ダムでは1971年から積雪調査を実施しているが,2008年以降は積雪水量から予測されるダム湖への流入量が過少評価されている.そのような年の傾向,原因を調査したところ,平均的な年よりもダム湖への流入量は逓増,ピーク,逓減の時期が早まり,気温が高くなることがわかった.また,蒸発量,降雨による融解による影響を考慮したところ,過小評価量の35%(2008年),47%(2009年)満たすことが明らかとなった.
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