GCM降水量の極値および月降水量の同時補正手法の検討
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概要
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将来の地球温暖化影響下では集中的な豪雨の頻度が増加し、世界的に洪水災害が増加することが懸念されている。土木研究所は平成19年度より文部科学省21世紀気候変動予測革新プログラム「超高解像度大気モデルによる将来の極端現象の変化予測に関する研究」に参画し、気象研究所が開発した全球20kmメッシュ分解能の大気大循環モデル(Atmospheric General Circulation Model: 以下GCM20の計算結果を用いて地球温暖化時における全球規模での洪水リスク評価を行っている。昨年度までに、GCM20は季節的な傾向は観測値と一致を示すものの、極値やたとえば月降水量といった季節的降水量の絶対値で観測値との隔たりがあることが確認されており、その隔たりを補正する手法について検討を行ってきた。今回は、GCM20の極値と月降水量を同時に補正する手法についての検討結果を報告する。
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