ユーラシア大陸中央部乾燥地帯における雨を記録した清朝の档案資料
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概要
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乾燥地における降水量の変動は非常に大きい。従って、過去の降水量の変動を調べるためには少なくとも日データの復元が望ましいが、年輪や雪氷コアの解析では困難である。中国の第一歴史档案館に清代の清朝各地の降水量に関する日データが存在することを発見した。年代にして200年間にわたる膨大な量である。そのうち河西回廊を中心とする80か所ほどのデータを取得した。 それらのデータを解析したところ、そのデータは降水量そのものではなく、降雨終了後の土壌中の雨水の浸透深であることが判明した。そこで、降雨量と雨水の浸透深との関係を調べることによって、過去200年にもわたって日々の降雨データを復元することができる。
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