人工降雨効果の評価・推定を目的とした簡易型雲物理モデルの開発
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概要
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本研究では,西高東低の冬型気圧配置に発生する,雲頂温度が‐10度前後の過冷却積雲を対象にして液体炭酸用の簡単な雲物理モデルを構築し,氷晶の成長と軌跡を推定した.さらに,2008年1月17日長崎県北部で実施された人工降雨実験の結果と比較を通して,人工降雨効果を評価・推測する際の不確定要素についても考察した.その結果,実際に発生した人工と考えられるレーダーエコーの領域に近い地点に人工の氷晶が落下することがわかった.しかし,実際に人工降雨の効果を十分に評価または推測できるようにするためには,観測及び雲物理過程・力学過程に存在する不確定要素を十分把握し,モデルを改善していくことが重要である.
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