積雪ダム流域における気温上昇を想定した長期流出の変化
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概要
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山地河川流域を対象に開発された水循環モデルを用いて、北海道地方の石狩川上流大雪ダム流域と東北地方の最上川上流寒河江ダム流域を対象に長期流出解析を行うとともに、気温観測値を5℃まで上昇させた場合の流出シミュレーションを行った。対象期間は2002年6月から2008年12月までの6年半であり、100mグリッドの分布型計算で降水量、浸透量、直接流出量、積雪水当量、融雪量を算定し、流域集中型計算で洪水流出、地下水涵養、地下水流出を算定し、1時間単位の計算で進めた。気温観測値を5℃上昇させた場合、大雪ダム流域と寒河江ダム流域では長期流出の変化に異なる傾向が現れ、北海道地方よりも東北地方の積雪流域の方が流出に大きな影響が及ぼすことが示唆された。
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