九州のヒノキ人工林における樹液流計測を用いた群落蒸散量推定のための必要サンプル数
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概要
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人工林における森林管理が下流の水資源量に及ぼす影響を解明するためには,蒸散量を精度よく計測する必要がある.森林の多くが急傾斜地に存在している日本では,精度よく蒸散を計測する手法として単木の樹液流計測が最も有力である.単木の計測から林分蒸散量へスケールアップする際,林分蒸散量は群落平均樹液流速(Js)と辺材断面積の林分合計値(As_stand)の積で表現されるため,限られたサンプル木からJsを精度よく推定することが大きな課題となる.そこで本研究では,精度よく林分平均樹液流速を推定するために必要なサンプル数を明らかにすることを目的とし,総計60本のヒノキを対象に樹液流計測を実施した.
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