NeWaterの東京への技術移転について
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概要
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世界で類を見ない下水の再利用プロジェクトであるシンガポールのNeWater技術を東京に導入した場合について経済的評価を行い、首都圏の上水供給において再利用水を用いる可能性について述べる。NeWaterは下水処理した水に膜処理技術を用いて再利用するプロセスである。処理水は貯水や電子部品洗浄、ビルの空調に用いられる。シンガポールは1日に136万m⊃3;/日の水需要がある。国内でまかなえるのは約50%に当たる68万m⊃3;/日であり、残り50% はマレーシアから購入している。シンガポールは将来の需要増加分をNeWaterなどで供給し、段階的にNeWaterを含める水政策によって完全な自給を目指している。本研究は世界で大きな問題になっている水不足に対して、NeWaterが果たせる役割について評価を行うものであり、第一歩として世界最大の都市圏である東京圏におけるプラント導入可能性について経済的評価を行った。
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