黄河流域河套潅区における圃場および潅区スケールの蒸発散量
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概要
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黄河流域における高度な水利用・管理の実現を最終目的として,河套潅区の蒸発散量を算定した.まず,潅漑畑地と耕作放棄地(非潅漑裸地)で微気象観測を行い,ボーエン比熱収支法による蒸発散量の測定を行った.また,バルク式で蒸発散量をモデル化する目的で群落抵抗を算出し,それを日射量および土壌水分でパラメタ化した.この群落抵抗モデルとバルク式から成る蒸発散モデルをSPACモデルに組み込み,各圃場の蒸発散量と土壌水分の鉛直分布の日変化を計算した.その結果,各圃場からの蒸発散量は精度よく再現できた.最後に,LANDSAT画像から河套潅区全体の土地利用マップを作成し,SPACモデルで計算した蒸発散量の日変化を潅区全体の日蒸発散分布に拡張した.
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