竜ノ口山森林理水試験地南谷2004年風倒害による部分的な森林消失前後の水流出の変化について
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概要
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2004年10月20日、台風による強風で竜ノ口山森林理水試験地南谷主流路沿いを中心に約30年生と推定されるヒノキ人工林が風倒害を被災した。被災面積は南谷の22%に相当し、この森林消失により水流出は1.21倍増加したと推定された。面積比率を考慮すると、この増加率は1959年に森林をほぼ全焼消失した時の増加率に比べて大きいと考えられた。南谷森林の材積は1959年には1m3/ha前後に過ぎず、2004年にはその80倍以上に増えていた。このため森林を消失した時の植被状態や斜面部位によって、水流出に対する森林消失の影響の大きさに差が生じると推察された。
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