400MHz帯WPRを用いた層状性降雨における雨滴粒径分布の鉛直構造解析
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概要
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気象レーダによって観測される降雨強度は,雨滴粒径分布を仮定しており,実際の雨滴粒径分布が気象レーダで仮定した分布と異なる場合には推定誤差が大きくなる.また衛星搭載マイクロ波放射計で推定される降水強度は,単純化された降水物理モデルを用いており,降雨での雨滴粒径分布や融解層での取り扱いなど様々な改良点がある.これらのことから降水発達予測および気象レーダや衛星搭載マイクロ波放射計によって推定される降雨強度の精度向上のためには正確な雨滴粒径分布を観測することが重要である.本研究では,小林ら1) によって開発されたウィンドプロファイラを用いた雨滴粒径分布の推定手法を用いて400MHz 帯ウィンドプロファイラから得られたドップラースペクトルより雨滴粒径分布の鉛直分布を推定し,層状性降雨の鉛直構造を明らかにすることを目的とする.
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