気象庁メソ数値モデルGPVを用いた日本域河川流量の予測システムの開発にむけて
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概要
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近年日本各地で豪雨による洪水が頻発している.2004年は10個の台風が日本列島に上陸してこれまでの上陸回数の記録を更新し,死者行方不明者が200人を超えるなど,豪雨・洪水による被害がここ数年で最悪の年となった.豪雨に対して気象庁はスーパーコンピュータを用いて雨量を事前に定量的に予測し,周辺自治体や住民に警戒を呼びかけている.しかし,豪雨による河川水位は定性的な予測にとどまり,定量的な予測は行われていない.洪水ハザードマップも作成されてはいるが特定の河川や地点・地域に限定されており,充分に機能しているとは言い難い.このため周辺住民にとっては洪水危険予報の信憑性はそれほど高くなく,避難判断の遅れによる洪水被害の拡大が懸念されている.そこで,本研究の目的を「気象予報データから日本全域で河川流量の変動を定量的に予測する」とし,日本全域での河川流量予測システムを開発して,河川流量の定量的な予測の実現可能性について検証を行った.
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