西日本における台風性豪雨の発生頻度とENSO
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概要
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本研究では,西日本を対象として台風性豪雨の発生頻度とエルニーニョ/南方振動(ENSO)の関係について検討した.1961_から_2002年の気象台・測候所における2日間雨量を統計資料とし,各地点で発生した雨量の大きい上位資料年数分(42個)の台風性豪雨を抽出した.台風性豪雨の年生起回数と南方振動指数(SOI)とNino 3および4海域における海面温度(SST)の変動特性をスペクトル解析を用いて検討した.その結果,台風性豪雨の年生起回数の時系列にはSOIおよびSSTの時系列と同じ変動周期があること,台風性豪雨の発生頻度はENSOと関係があることが分かった.
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