アジアフラックス水田サイトにおける実蒸発散量と可能蒸発量を用いた作物係数の算定について
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概要
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茨城県つくば市真瀬水田に設置されたアジアフラックスサイトで、長期間にわたるフラックスモニタリングが実施されている。本研究では、2001年から2003年にかけて得られた渦相関法を用いて水田からの蒸発散量を測定するとともに、微気象観測により得られたデータから可能蒸発量を計算し、蒸発比を算定した。耕作期間中の蒸発比を作物係数とみなし、その動態を求めた。作物係数の比較対象としてFAOで使用されている稲の作物係数を使用した。その結果、蒸発比から得られた作物係数は、梅雨期間中に他の期間と比較して低下することが判明した。FAOの作物係数は、同期間では線形増加であり、計算で得られた結果とは異なった。
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