カナダ北方林の森林再生過程における二酸化炭素収支の研究
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概要
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カナダ・サスカチュワン州で北方林生態系の熱・水・二酸化炭素(CO<SUB>2</SUB>)収支に関する長期観測研究が行われている(BERMS) 。この研究はカナダにおけるフラックス観測ネットワーク (Fluxnet Canada) の一環と位置付けられ,樹種と樹齢の異なる7サイトでの渦相関法によるフラックス長期観測を基盤にしている。私達は2001年からBERMSに参加し,林業目的で皆伐されたあと再生しつつあるジャックパイン林でフラックス観測を行ってきた。また近傍にある成熟林の観測データも利用し,両サイトの比較研究を行ってきた。本研究では,ジャックパイン再生林と成熟林で2001-2003年に観測されたCO<SUB>2</SUB>フラックスの結果を中心に,伐採後の再生過程が森林のCO<SUB>2</SUB>収支に及ぼす影響について新たな知見を得たので報告する。
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