鏡視下腎摘除術の臨床的検討:一地方大学病院における施設としてのラーニングカーブ
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概要
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2002年1月~2012年12月までに福井大学において鏡視下腎摘除術を施行した腎腫瘍121例の臨床成績をまとめた.手術施行の時期別に鏡視下腎摘除術導入直後のⅠ期16例,ハンドアシスト法を基本術式として施行したⅡ期33例,執刀医を2名に固定し基本術式をpure laparoscopy法に再変更したⅢ期18例,2名が技術認定医を取得し指導医として手術参加したⅣ期54例に分類して検討した.それぞれの時期の腫瘍径の平均値,手術時間,出血量の中央値,開腹移行率は5.0 / 4.3 / 3.2 / 3.7 cm,224 / 216 / 186 / 202分,140 / 100 / 28 / 20 ml,12.5 / 0 / 5.5 / 7.4%であった.病理結果が腎細胞癌であった113例のうち,手術時に遠隔転移のなかった103例の5年非再発率と疾患特異的生存率は,それぞれ89.4%,96.7%であった.当科においては,手術時間の有意な短縮は見られなかったものの,出血量は経験とともに減少した
- 日本泌尿器内視鏡学会の論文
日本泌尿器内視鏡学会 | 論文
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