腹腔鏡下腎盂形成術─成人例と小児例の比較─
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概要
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私たちは,2000年より成人に対する腹腔鏡下手術(根治的前立腺全摘除術,根治的腎摘除術等)を開始し,2005年より小児に対する腹腔鏡下手術を開始した.2013年5月までに約230例の先天性尿路生殖器疾患に対し,腹腔鏡下手術を施行した.腹腔鏡下手術において,先天性尿路生殖器疾患の中で最も難易度の高い手術は,腹腔鏡下腎盂形成術である.成人例と小児例では基本的には同じ手術術式であるが,それぞれの特徴を十分に理解して手術する必要がある.特に小児例に対する腹腔鏡下での縫合は極めて難易度が高く,技術を習得するのに時間を要する.また腹腔鏡手術の専門的知識のみならず,小児泌尿器科の専門的知識が必要となる.本稿では,私たちの本手術の手術手技を中心に述べたのち,成人例と小児例の特徴と手術成績について概説した.成人例と小児例の特徴を熟知し,それぞれのポイントを理解しその両方を経験することにより,腹腔鏡下腎盂形成術の手術手技の改善が期待される.Laparosocpic pyeloplasty─Comparison between adults and children
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日本泌尿器内視鏡学会 | 論文
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