中間リスク群,高リスク群前立腺癌に対するI-125密封小線源療法の治療成績
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概要
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徳島大学で限局性前立腺癌に対して密封小線源療法を施行し,2年以上経過観察した中間リスク群76例,高リスク群33例の治療成績を検討した.小線源単独治療群は37例(中間リスク群:32例,高リスク群:5例),治療前ホルモン療法併用(NHT)群は72例(中間リスク群:44例,高リスク群:28例)であった.中間リスク群,高リスク群のPSA再発率(PSA cutoffがnadir+2.0 ng/mL以上)はそれぞれ6.6%,9.1%で,臨床的再発は2例(1.8%)であった.両リスク群ともにNHTの有用性は認められなかった.PSA再発群は,非再発群と比較して小線源治療1ヶ月後の90%の前立腺に照射される線量(D90)が135.1 Gyと有意に低く,8例中4例でD90が145 Gy以下であった.中間リスク群,高リスク群での小線源単独の治療成績は比較的良好で,NHTの有用性は認めず,D90が治療成績に重要であった.
- 日本泌尿器内視鏡学会の論文
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