横浜市立大学附属病院における腹腔鏡下腎盂形成術の手術成績
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概要
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【目的】当院で施行した31例の腹腔鏡下腎盂形成術の手術成績を評価した. 【対象と方法】2005年1月から2010年7月までの期間に,当院で腹腔鏡下腎盂形成術を施行した31例を対象とし,各々の患者背景,術式,治療成績について評価検討した. 【結果】術式は初期6例が後腹膜アプローチ,以降経腹膜アプローチへ変更した.腎盂形成はdismembered法を標準術式としている.平均手術時間は218.8分(127-308分),術中合併症はなく,平均出血量は7.3ml(0-100ml)であった.全例で術前症状の改善を認めた.評価し得た28例中27例(96.4%)に水腎症の改善,9例中5例(55.6%)にレノグラムでの水腎パターンの改善を認めた.一年以上の長期観察できた症例に症状の再発や増悪を生じた例は認めなかった. 【結論】当院において,腎盂尿管移行部狭窄症(UPJO)に対する腹腔鏡下腎盂形成術は,標準術式として十分認められる手術成績であった.
- 日本泌尿器内視鏡学会の論文
日本泌尿器内視鏡学会 | 論文
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