K.K.改訂Bernreuter Personality Inventory(J型)の作成ならびに標準化について
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概要
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さきに著者が発表した, K.K.改訂Bernreuter Personahty Inventoryを, 中学生の生活や思考に適応するようにあらためた92項目の診断目録 (KB.P.I.-J型) を作製し, 220名の被検者の応答に基づいて, 各項目間の四分割相関係数を算出し, その相関行列をもとに, 因子分析を行ない, 7個の因子を抽出した。それはもとの診断目録の因子と5個一致し, 2個はもとの因子とは別のものと解釈された。一致した因子は, 神経質, 自己充足, 内向-外向, 自信欠如, 支配-服従, の5特性であり, もとのB.P.I.にあつた社交性のかわりに, 情緒性, 自我の2特性が抽出された。<BR>次に各因子の各項目に対する負荷量を5段階法によつて, 重みづけを行なつて, 2, 1, 0, -1, -2の得点をあたえた。<BR>次に中国, 四国, 近畿地区の小学校5年生以上高等学校1年までの児童, 生徒約1,000名に, この診断目録を実施して, その標準化を行なつた。<BR>因子解釈において, 特にS型との関連において, やや困難を感じさせられたものが若干あり, 目録の妥当性についての検討が, 今後に残された課題である。
- The Japanese Association of Educational Psychologyの論文
The Japanese Association of Educational Psychology | 論文
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