気流と木材燃焼の連成解析に基づく林野火災シミュレーション法の構築
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概要
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日本では毎年千件以上の林野火災が発生する.本研究では,その予防対策のため,数値流体解析と木材燃焼解析を連成させた林野火災シミュレーション法の構築を試みた.解析に用いた木材燃焼モデルは,木材の燃焼過程を3段階にモデル化するものである.木材燃焼解析の結果,水分,乾燥木材,炭化木材の順に反応し,質量が減少する結果が得られた.質量欠損率の変化は実験値と定性的に一致した.木材燃焼解析と気流の連成解析を行った結果,木材の温度上昇に伴い,周辺の空気が加熱されて上昇気流が発生した.しかしその後,解が不安定となり,木材の燃焼が広がる様子は確認できなかった.今後は解の安定性を高めることが必要である.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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