変化への気づきと創発戦略
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概要
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急速に変化する環境のもとでは、伝統的なトップダウン的戦略よりも創発戦略が有効であることが多くの研究によって指摘されている。創発的な戦略形成プロセスは組織全体が主体となって初めて実行されるものであり、そのためには、トップマネジメントの役割の再検討、全体組織や下位組織および個人にかかわる諸制度など、組織のマネジメント様々な側面から再検討をする必要がある。創発的な戦略形成プロセスをさらに詳細に見れば、メンバーが環境変化の兆しに気づいて戦略的問題を予見するという始動の段階と、その気づきがローカルな試行から組織全体の戦略へと昇華するまでの段階とに分けられる。本報告では戦略形成プロセスが始動するステップに着目し、変化への気づきとは何か、変化への気づきに必要な情報、変化への気づきが実現するために必要な組織の条件やマネジメント、変化への気づきという視点から見た創発戦略形成プロセスなどについて検討していく。
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