中層鉄骨ビルへの被害レベル制御構造の適用検討
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概要
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被害レベル制御構造については、近年高層ビルへの適用事例が報告されている。本報では、中層鉄骨ビルへの被害レベル制御構造の適用を検討するため、重要度係数1.5程度の高い耐震性能を要求される建物の性能目標と同程度のクライテリアで最適設計を実施し、構造性能や矩体数量について、被害レベル制御構造と耐震構造の比較検討を行った。また、中層建物は高層建物より固有周期が短く、耐震デバイスの歪速度が増大し、降伏強度が上昇する傾向があるため、歪速度の影響についても併せて検討した。その結果、被害レベル制御構造は、レベル2の地震動に対して主体構造がほぼ弾性内にとどまり、耐震構造に比べて応答加速度の増大を抑えることができること、及び鉄骨重量を約50%低減できること、ただし、設計にあたっては、歪速度の影響を考慮する必要があること等の知見を得た。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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