地盤-建物相互作用を考慮した鉄骨造中層建物の振動特性:実測データに基づくシステム同定
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概要
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大学校舎である鉄骨造11層建物を対象として、竣工から100カ月以上に渡って、定期的に常時微動測定を行い、固有振動数および減衰定数の経年変化を構造ヘルスモニタリングの観点から検討してきている。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震を経験して、固有振動数が大幅に低下した。この建物は屋上階、10階、8階、5階の床レベル、地表面および地下30mに加速度計が埋設されており、地震観測データを収録している。この利点を生かして、地盤を含めた構造物全体の地震時における振動特性を把握することを目的として、地盤-建物相互作用を考慮したSRモデルによる地震応答計算によって、地震観測データとの整合性を検討する。東北地方太平洋沖地震およびその前後の地震時の地表面波を入力とし、解析パラメータを地盤インピーダンス、上部構造の層剛性、および減衰定数として、応答計算の精度の向上を考察した結果を報告する。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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