実測データに基づく塔状構造物の減衰定数の傾向分析
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概要
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日本建築学会「建築物の減衰機構とその性能評価小委員会」では、実測・実験による各種建築物の減衰データの収集整理および分析を進めている。本論文では、タワー・鉄塔・煙突などいわゆる塔状構造物を対象に、100棟の実測データベースに基づく減衰性状の傾向分析を行った。はじめに、１次モードの固有周期（振動数）と減衰定数の分析結果に加え、並進高次モードおよびねじれ１次モードについて、構造形式別に傾向分析を行った。引き続き、一般建築物に準じた構造種別（鉄骨造・RC造）分類に基づく分析を行い、一般建物との傾向の比較を試みた。その結果、１次の減衰定数については、一般建築物と同様、固有周期が増加すると減衰定数が減少する傾向は認められるが、構造種別ごとの違いは余り明確に出来なかった。一方、構造種別分類に基づく分析については、並進高次モードおよびねじれ１次も含め、一般建築物と比較できる大まかな傾向が得られつつある。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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