データセンターにおけるサーバーのフラジリティ評価に基づく建物制震手法の基礎的研究
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概要
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設備機器の転倒や振動による機能障害は,地震時における深刻な被害の一つとなっている.2011年の東日本大震災においても,家具の転倒や設備機器の転倒および振動による被害は多く報告されている.本研究では,データセンターにおけるサーバー機器の損傷をその一例として,確率論的リスク評価手法に基づきサーバー機器の被害を低減する建物の最適制御について検討を行う.典型的なデータセンターとして,アクティブマスダンパーを伴った15階建ての鉄骨造建物を考え,免震台上に設置されたサーバーとの連成系の質点系モデルを構築する.模擬地震動をモデルへ入力し,時刻歴応答解析によって,サーバーの加速度および変位と免震台の変位を得る.さらにそれぞれの最大応答値を閾値によって「被害あり」と「被害なし」の2値の情報に振り分け,2項尤度モデルとしてフラジリティ曲線による評価を行う.最後に,その結果に基づいた,サーバーの被害低減に向けた建物の制御器のパラメータ決定の手法について提案する.
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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