海面加熱下での吹送流と風成乱流のスケーリング則
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概要
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海洋表層における混合層深度は、風による混合と、海面加熱と地球自転による混合の抑制のバランスで決まる。この混合は風による流れ(吹送流)の流速や流向も定める。しかし、混合層深度や吹送流が、これらのパラメターにどのように依存するか、これまで調べられてこなかった。そこで本研究では、海面加熱下での吹送流と風成乱流の、摩擦速度(風速)、海面浮力加速度フラックス、コリオリ係数に対する依存性を、数値実験(LES)を通じて調べた。摩擦速度(U)、浮力加速度(B)、コリオリ係数(f)を変えて合計8つの実験を行ったところ、Z=B/fU2として、吹送流の流速はU(1+1.4Z)1/2に、吹送流の深さ(混合層深度)はU/(1+1.4Z)1/2に比例することが見出された。混合層内の成層強度や、渦粘性・拡散係数も、同様にZを用いて規格化できることがわかった。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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