海山周りに発生する渦成循環に関する数値実験
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概要
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海洋深層における準定常的な流れの1つに、海山上における地衡渦の相互作用が駆動する循環(以後海山性渦成循環と呼ぶ)がある(Adcock and Marshall [2000],Greatbatch and Li [2000])。最近、Wagawa et al. [2012]は、北太平洋にそびえる高く幅の狭い推古海山の周りにおいても、海山性渦成循環と考えられる流動構造を見出した。そこで本研究では、海山性渦成循環の流動特性を2層モデルを用いた数値実験を行うことで調べた。海山の幅や高さ、ロスビーの変形半径、初期渦の最大流速や直径を変えた実験を行った所、海山性渦成循環は海山の幅がある閾値より大きい場合に発生し、その閾値は、変形半径、初期流速に応じて変化するものの海山の高さや渦の直径には依存しないことが分かった。また海山の幅や高さが大きい時、また初期流速や渦の直径が小さい時には、海山性渦成循環の強流帯が2重となることも分かった。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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