液体金属MHD発電機内乱流のラージエディシミュレーション
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概要
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小型分散電源の1つとして,液体金属を用いたMHD発電機が注目されている。本発電機は,矩形流路に液体金属を流し,磁場を印可することにより発生する起電力を,流路壁に対向するように配置した電極から外部へ取り出す。液体金属は高い電気伝導度を有するので,低い流速でも高効率の発電が行える点が特徴である。発電機に印可する磁場は,有限幅の磁石で印可されるので,流れ方向に非一様な磁場中でのMHD乱流の解析が必要となる。乱流構造も検証できるラージエディーシミュレーションを行った結果,磁場勾配に起因して流路内には渦電流が発生し,壁面近傍にはジェット流ができ,平均流速のM字形分布が得られた。また,レイノルズ応力分布は,ほぼゼロであるが乱流強度が残ること,発電領域下流では,カルマン渦のような周期的な構造が得られることが分かった。また,乱流構造に基づくサブグリッドスケールモデルを用いることにより,Smagoriskyモデルに比べて,適切に磁場による再層流化が表現されることを確認した。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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