Kolmogorov流の共変Lyapunov解析と時間相関関数
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概要
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2次元トーラス上で非圧縮性の Navier-Stokes方程式に従う流れ(Kolmogorov流) の双曲性を数値的に調べ，流れの物理的性質との関係を吟味した．乱流化過程において，Kolmogorov流の双曲性はReynolds数の増大と共に失われ，あるReynolds数で非双曲的となる．この非双曲化転移に伴う流れの物理的性質の変化は，流れ場の長時間の統計性に現れると期待される．ここでは流れの物理的性質として渦度の時間相関に着目し，Reynolds数の増大に伴う渦度の時間相関関数の変化を調べた．その結果，長時間領域における相関関数の関数形が，あるReynolds 数を境に変化することが見出された．このReynolds数は系が非双曲的となるReynolds数に近く，渦度の長時間相関の変化と系の双曲/非双曲転移が関係していることが示唆される．
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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