金星探査機「あかつき」のための雲追跡システムの開発
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概要
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金星探査機「あかつき」の観測データを処理するため、自動化された雲追跡システムを開発した。雲追跡の精度を改善するためには、探査機の姿勢情報を補正し、ジオメトリ情報(画像と金星上の緯度経度の対応関係)の精度を改善することが重要である。本システムでは、撮像された金星のリムを楕円でフィッティングすることにより、探査機の姿勢情報の補正を行った。放射輝度データ(雲の模様)は規則正しく並んだ緯度・経度グリッド上に展開される。こうして得られた複数の画像データを用いることにより、雲の移動ベクトル(風速ベクトル)が推定できる。いくつかのテストを行った結果、十分な精度で雲の移動ベクトルが得られることを確認できた。一連のプロセスは自動化され、あかつきの雲画像データに適用される予定である。こうして得られる均質な風速ベクトルは金星気象学に貢献するものと考えられる。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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