前線不安定による大気メソスケール擾乱の時間発展
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大気中の前線に伴って擾乱が発生・発達する現象は前線不安定と呼ばれる。本研究では、冬季日本海上の帯状収束雲の断面に見られる前線状の構造を念頭に置いた、水平・鉛直両方のシアーを持つ連続成層した基本場を考え、そこから発達する擾乱のスケールや発達機構が基本場の特徴によってどのように変化するかという問題を、準地衡系による線形安定解析、および非静力学モデル"CReSS"を用いた非線形時間発展によって調べた。一般的に1日より短い時間で急速に発達する擾乱においては準地衡系は良い近似とはいえない。しかしながら、「渦度の絶対値が発散の絶対値より十分大きい」、「大気の安定度が大きい」、という2つの条件を満たす場合は、準地衡近似によってよく記述されることも本研究で明らかになった。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
- Study on Numerical Simulation for Vibro-Acoustic Response of Spacecraft
- 人工関節用セラミックスの摩擦摩耗挙動に対する材料組合せ・潤滑剤・表面膜の影響
- 擬似圧縮性DESによる風車後流の3次元数値解析と後流モデル化に関する研究
- ハイブリッド吊床版道路橋の耐風性能
- 一般断面を有する多重連結型開水路網に生じるダム崩壊問題に対する双対格子に基づいた有限体積モデル