有効質量テンソルとその意義
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
固有値解析に伴って算出されることの多い有効質量は、係数倍の範囲で任意性が残る固有モードとは異なり確定値であるとされる。しかし、座標系の回転に伴って有効質量の値は変動する。これから、有効質量とはテンソルとして把握すべきものであり、通常の有効質量とは設定した座標系の向きに依存した成分表示に過ぎないことを著者は既に示している。本稿では改めて有効質量テンソルを取り上げ、座標系に依存しない形で多次元モードの慣性質量と主軸とを一意に定めていることを説明する。多次元地震動を受ける多次元構造の応答に関する例題を通じて、テンソルとして把握することの意義を示す。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
- Study on Numerical Simulation for Vibro-Acoustic Response of Spacecraft
- 人工関節用セラミックスの摩擦摩耗挙動に対する材料組合せ・潤滑剤・表面膜の影響
- 擬似圧縮性DESによる風車後流の3次元数値解析と後流モデル化に関する研究
- ハイブリッド吊床版道路橋の耐風性能
- 一般断面を有する多重連結型開水路網に生じるダム崩壊問題に対する双対格子に基づいた有限体積モデル