輸送方程式の散乱核の等方性・異方性と数値解の挙動
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概要
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本講演では，近赤外光を用いる画像診断法として研究されてきた光トモグラフィとの関連した問題として，輸送方程式の数値解について取り上げる．光トモグラフィは散乱性の強い生体組織内部での近赤外光の伝播を記述する輸送方程式の解の観測から組織内部での光学特性を再構成する逆問題として定式化される．本講演では，等方的な散乱を表わす散乱核の場合と前方散乱が強い散乱核の場合それぞれについて得られた順問題の数値解を比較することにより，散乱核の選択が輸送方程式の厳密解の伝播と減衰の仕方に顕著な影響を与えることを述べる．その結果，散乱核のモデル化誤差が再構成の結果に影響を及ぼす可能性を指摘する．
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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