拡散光トモグラフィにおける順問題と逆問題
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概要
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近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)は、非侵襲的に生体組織のヘモグロビン(Hb)濃度変化を計測することができ、1970年代後半より組織酸素モニタとして開発が進められてきた。この30年間に光計測技術は進歩して様々なNIRS計測装置が造られ、近年は新しい神経機能イメージング法としても広く用いられるようになってきている。しかし、開発当初から指摘されていた「脳組織のHbを選択的かつ定量的に計測することができない」という問題は残されたままである。拡散光トモグラフィ(DOT)はこの問題を解決することができる技術として期待されているが、検出光の情報から光学特性値(吸収係数など)の分布を求めるのには、非線形、非適切、悪条件の問題を解く必要があり、画像再構成は極めて難しい。本講演では、脳計測に焦点をあてて、まずNIRSについて概説し、次にDOTの現状と今後の展望について述べる。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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