水-アルコール系液滴の固液接触挙動に及ぼす壁面電荷の影響に関する分子動力学解析
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概要
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分子動力学法を用いて,極性壁面を表現した固体壁面に水,IPA(isopropyl-alcohol),およびそれらの混合物の液滴を接触させたときの挙動について解析を行った.いずれの液滴についても,正負いずれの壁面電荷によっても壁面の濡れ性が上がる,つまり固液の接触角が小さくなることが分かった.その中でも特に水単成分の液滴の場合には,壁面近傍の吸着層付近の構造にも明確な違いが現れる.また,回転拡散を導入することで,液滴内の局所的な動的特性を抽出することができ,前述の水の単成分液滴では正負の壁面電荷に対して,壁面付近で回転拡散係数がバルク部分と比較してその値が各々上昇,下降という逆の傾向を示すことが示唆された.またIPAを混合することによる影響は,特に気液界面付近で顕著に現れることが示された.
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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