水,アルコール及びその混合物の液体表面接触挙動に関する分子動力学解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
分子動力学法によって水,IPA(isopropyl-alcohol),それらの混合物の液膜を作成し,衝突過程の解析を行った.平衡状態において水液膜の表面付近が極性化され,水素原子が気相側に向く傾向があり,IPA液膜表面付近も同様にある程度極性化されるが水と比較するとこの極性は小さい.水にIPAを添加した場合,低濃度ではIPA分子が拡散せずにバルク表面に留まる傾向を示すがIPA濃度が上がり,表面付近のIPA密度がある臨界値に至るとバルクへ拡散するようになる.これら混合物の液膜表面付近ではIPA分子が強く配向し水と同程度の極性を示した.液膜衝突を行った際には水液膜間に明確な反発力が見られた一方,IPA液膜間にはその存在が確認できなかった.混合物に関しては,低IPA濃度で液膜間に反発力が存在するものの,濃度上昇に伴いこれが弱まる.
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
- Study on Numerical Simulation for Vibro-Acoustic Response of Spacecraft
- 人工関節用セラミックスの摩擦摩耗挙動に対する材料組合せ・潤滑剤・表面膜の影響
- 擬似圧縮性DESによる風車後流の3次元数値解析と後流モデル化に関する研究
- ハイブリッド吊床版道路橋の耐風性能
- 一般断面を有する多重連結型開水路網に生じるダム崩壊問題に対する双対格子に基づいた有限体積モデル