周波数データを用いた鉄とコンクリートによる合成梁の欠陥同定問題に対する数値計算法
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概要
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本研究では,鉄とコンクリートで構成された合成梁の欠陥同定問題に対する数値解法について考察する.ここで対象とする合成梁は,鉄とコンクリートの梁をボルトのような連結部材で数箇所接合して構成されている梁とする.この合成梁に対する支配方程式としては,連結部の剛性を表す係数関数を伴った2階と4階の連立偏微分方程式を採用する.このような合成梁に対し本研究では,有限個の固有振動数と固有関数を観測データとし,それらから剛性係数関数を同定することにより接触部の欠陥を同定する問題を考察する.この係数同定逆問題を解くために,係数に関する条件を導入し,その条件を用いて制約条件付き最小化問題へと元の問題を帰着させる.導出された最小化問題を解く手法として,射影勾配法を基礎とした反復解法を提案する.さらに数値実験により,提案手法の有効性を検討する.
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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