浮屋根式石油タンクの地震時スロッシング現象の実験的・解析的シミュレーション:(2)実験再現解析によるSMART-slgコードの適用性評価
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概要
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浮屋根式石油貯蔵タンク用の地震時スロッシング解析コードSMART-slgの浮屋根モデルの精度と安定性を改良するために、Kitamura et al.(2000)が提唱する修正SPR(super-convergent patch recovery)法等を導入した。本手法を用いた場合、アワーグラスモードなどの数値不安定性に対する堅牢性が向上し、流体粘性の減衰作用等によりアワーグラスモードに対する特別の抑制力が不要となることを確認した。改良解析コードの適用性を評価するため、直径3mの実機相似模型を用いた振動台加振実験を再現解析した。浮屋根のポンツーン部は、デッキ部の100倍の曲げ剛性を有する平板と仮定して解析したが、浮屋根変位の振幅および位相は良く一致した。ひずみの評価に関してはデッキ部の合理的なモデル化が今後必要であるが、浮屋根変位に関しては改良コードで良好に再現しうることを確認した。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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